2023年結果発表

2023年
宮古島フォトコンテスト入賞作品発表!

今年度もたくさんのご応募ありがとうございました。
審査員の上出 俊作さんが選んだ作品はこちらです!
入賞された方々、おめでとうございます♪

総評

ダイバーの間では、「宮古島といえば地形」というイメージがあるかと思います。
2023年度の宮古島フォトコンテストでは、前年に引き続き、いい意味でそのイメージとは異なった宮古島を見ることができました。

今年度の一般部門グランプリ受賞作は、ヨコエビという数ミリの生き物の世界を切り取った作品です。ある意味では宮古島らしくない作品とも言えるでしょうが、グランプリに選ぶ上で、迷いはありませんでした。

なぜなら、この作品が「作者自身の視点」で撮影されていたからです。
ただ紹介されたから撮ったのでもなければ、なんとなく誰かの真似をして撮ったのでもない。普段からヨコエビを愛している作者にとっては、宮古島の海すらもヨコエビたちの世界に見えたのでしょう。
このオリジナルな視点、内的な動機こそがフォトコンテスト入賞のためには必須だと思いますし、コンテストに限らず、創作活動において重要なことだと僕は認識しています。
他の入賞作品も全て、作者自身の視点で、それぞれの宮古島が表現されたものでした。

では、グランプリ作品とそれ以外の入賞作品との間には、どんな差があったのでしょうか。
もちろん1つではないでしょうが、最も大きいのは「視覚的なインパクト」です。
つまり、ビジュアルとして新しいかどうか、洗練されているかどうか。
作者の思いを作品に乗せるためには、技術が必要です。一つひとつの技術を丁寧に積み重ねることで、長方形の中に芸術が生まれます。それが、作品を見た人に何かを感じさせるのでしょう。

今回のフォトコンテストでは上記の2点、「作者自身の視点」と「視覚的なインパクト」に焦点を当てて審査に当たりました。もちろん、審査員によっては違う視点で審査することもあるでしょうし、今回入賞を逃したからと言って落ち込む必要はありません。
むしろ、あまり気にせず「審査員の見る目がなかったな」と思うくらいでいいと思います。

フォトコンテストは何かのゴールではなく、僕は一つのお祭りだととらえています。
これをきっかけに、水中写真がもっと楽しくなったり、宮古島の仲間が増えたり、関わったそれぞれにとって何かポジティブな影響があったら嬉しいなと思います。

僕自身、宮古島フォトコンテストにこうして関われたことで、たくさんの学びと出会いがありました。審査員という重要な仕事を任せていただき、心から感謝しています。

余談ですが、フォトコンテストを通して宮古島で潜らせていただく中で、「やっぱり宮古の地形って凄いな」と思いました。
ので、いつかまた、洞窟や光を主役にしたすんごい作品を、宮古島フォトコンテストで見てみたいですね。

一般部門

グランプリ 『君とヨコエビ広め隊』

撮影者:津川 弘行 様

審査員コメント:作品を見た瞬間のインパクトが圧倒的でした。
これまで水中で暮らす小さな生き物の写真は積極的に撮ってきましたし、たくさん見てもきましたが、この作品は僕の想像の範囲を遥かに超えていました。

ヨコエビの写真自体は見たことがありますが、環境の美しさを生かして、これほど丁寧に画作りしている作品を見たのは初めてです。ヨコエビとヒドラを画面全体に配置しつつ、かつ余計なものは写していない。足し算と引き算のバランスが絶妙ですね。

画面を構成する要素が少なくないにもかかわらず、主役にすっと目線がいくのもポイントです。鑑賞者はまずは主役のヨコエビを見ますが、その後ついつい画面の中をくまなく見てしまいます。構図の作り方、ボケの使い方がうまいですね。ピント合わせやライティングも丁寧で、結果的に、作品をじっくり見てもらうことに成功しています。

タイトルからも想像できる通り、作者の方はヨコエビを愛しているのでしょう。
宮古島がヨコエビにとってどういう場所なのかはわかりませんが、作者の方にとっての宮古島は(宮古島も)、ヨコエビの島だったのかもしれません。
宮古島の一般的なイメージにとらわれず、自分にとっての宮古島をつき詰めたことが、この結果につながったように感じます。

僕も一度、ヨコエビとしっかり向き合わなければいけない。そう思わせてくれる作品でした。

受賞者コメント:ヨコエビ広め隊の隊長の津川です。まさか…地形が人気の宮古島のフォトコンテストで…ヨコエビの写真がグランプリなんて。。ヨコエビ時代の幕開けです。
ダイビングに没頭するきっかけとなったのが、10年ほど前に初めて訪れた宮古島の海でした。ダイナミックな地形に感動し、潜り続けると、何故か段々と嗜好がマニアック化して、気がついたら数mmの生き物を愛でる変態ダイバーへと育ってしまいました。
ヨコエビって皆さんご存知でしょうか?
「ヨコエビはエビなんでしょうか?」→いえ、どちらかというとダンゴムシに近い生き物です。
「ヨコエビはどこにいるんでしょうか?」→どの海にも大体います。小さすぎて気づいていないだけ苦笑。。
「ヨコエビは、人間の生活とどんな関係があるの?」→何の役にも立ってません。
「ヨコエビは、なぜヨコに動くの?」→隙間に潜り込んで隠れるために、体を薄くしたら横移動になっちゃいました。
なんと健気な生き物でしょう。
宮古島でも、地形を見て浅瀬で安全停止しているとき。のんびり砂地を漂っているとき。じっと目を凝らして探してみてください。キュートなこやつがうろちょろしてますので。
楽しいダイビングのちょっとしたアクセントとして、ヨコエビを気にかけてもらえたら幸いです。
ヨコエビ広め隊の宮古島支部(勝手に任命)のエミナマリンさん、ありがとうございました!
全国のヨコエビ広め隊のみんな!やりました!!合言葉は『今夜は君と、#ヨコエビ広め隊』

優秀賞 『2ミリと3ミリ』

撮影者:大場 健一郎 様

審査員コメント:極小の生き物たちの世界を、丁寧に切り取った作品です。

画面をいっぱいに使いつつ、鑑賞者の視線を手前から奥にダイナミックに流すことに成功しています。構図の作り方が巧みです。

タイトルも、個人的には好きでした。多くの人にとっては誤差というか、どうでもいいようなことなのでしょうが、このような被写体を撮っていると2mmと3mmの違いは感じるようになりますよね。

受賞者コメント:大好きなイリオモテモウミウシでの受賞、とても嬉しいです、ありがとうございます。
この極小サイズ、可愛さをわかっていただけて光栄です!
これからもウミウシ探して撮って楽しみます。ご一緒していただける方、アクアスターさんで待っています!

優秀賞 『月明り』

撮影者:三浦 陽子 様

審査員コメント:タイトルが写真の魅力を引き上げている、いい例だと思います。
言われてみれば確かに、空があって、月があって、優しく海(あるいは池など)を照らしているようです。
空と海の間?の余白(黒ですが)の部分が、想像力を掻き立てますね。

昔のフィルムカメラで撮影したようなざらざら感が、これはこれで雰囲気はありますが、現像の仕方によっては違った仕上げ方もできるかもしれません。

受賞者コメント:この度は、素晴らしい賞をありがとうございます。 とても嬉しく思います!
宮古島にはたくさんの迫力ある地形ポイントがありますが、このポイントはリフレクションが美しくて幻想的な雰囲気でした。洞窟の中は真っ暗だったので、ライトの明かりが道標のようにも感じました。
いつも素敵な宮古島の海をガイドしてくださる「Fish a go go 」ご夫妻にも感謝しています。

優秀賞 『しぐれ』

撮影者:秋吉 千秋 様

審査員コメント:沖縄の海で潜っていると、よく見かける光景ですね。小魚の動きを観察しながら、画面の中に何を入れて何を入れないのか、四隅までよく見て撮影した1枚だと思います。
日常の風景も丁寧に切り取れば作品になるということの、お手本のようです。

写真自体はどんな天気の中撮られたのかはわかりませんが、まさに静かに降るしぐれのような、しっとりとした空気を感じました。

受賞者コメント:背景のスコールが作った水面の水紋が面白い雰囲気を出してくれました。

優秀賞 『荒波に挑む』

撮影者:齋藤 利奈 様

審査員コメント:映画の中のワンシーンのような、あるいは日本画のような、印象的な1枚ですね。
構図に無駄がなく、まさにイカが波と一進一退の攻防を繰り広げているような緊張感を感じます。

飾る場所や見せ方によって、作品の魅力がさらに増大しそうです。
プリント作品を見たいなと思わせてくれる作品です。

受賞者コメント:この度は賞をいただくことができ、大変嬉しく思います。
冬の風が吹いてが波立つ中、アオリイカの子どもが水面に向かって泳いでいました。彼らは、捕食のために荒波に向かっていたのです。
どこまでも青く、清々しい宮古島の海。時に過酷な環境の中で、生きもの達が懸命に生きる姿がありました。
いつも宮古島の海の魅力を伝えてくれるfish a go goの佐瀬さんに感謝いたします。

優秀賞 『たゆたう』

撮影者:中島 三和 様

審査員コメント:ダイビングの持つ冒険的な側面、あるいは未知の世界との遭遇という魅力を感じさせてくれる作品です。
ダイバーを小さめに入れ込むことで、環境の壮大さを強調することに成功していますね。
あえて端の方にダイバーを入れることで適度な緊張感も演出できているように感じます。

全体の構図のまとめ方、ダイバーの姿勢や泡など、細かい部分にまで気が配られた作品だと思いました。

受賞者コメント:この度は選んで頂き、とても嬉しく思います。ありがとうございます。
初めて行ったポイントで、Fish a go go! の佐瀬さんにここから撮るのがおすすめ!とアドバイスを頂き、ゆったり泳いで素敵なモデルになってくれたさちこさんに感謝です。
ありがとうございました!

優秀賞 『幸せ色の春』

撮影者:中村 加津子 様

審査員コメント:被写体と同じ目線までカメラを下げて、さらに真正面に入って両目にピントを合わせることで、鑑賞者をカンザシヤドカリと見つめあっているような気持ちにさせてくれますね。

特徴的な触覚にもピントを合わせることで、ただ柔らかい雰囲気というだけでなく、生き物がそもそも持っている美しさも表現されているように感じました。

基本的な技術を備えたうえで、被写体とじっくり向き合うことの大切さを教えてくれる作品です。

受賞者コメント:この度は、素晴らしい賞をありがとうございます。
宮古島は、私にとって初めてダイビングをしてOWライセンスを取った大好きな海です。
ようやく一眼カメラで水中写真が撮れるようになって、ファインダー越しに極小のお魚や生き物を見てはトキメイて感動しています。
今回の写真のカンザシヤドカリは、お花畑のようなサンゴの中で暮らしていて、ファインダーから真っ赤なカンザシのような触手がビュンっと動くのを間近に見た時は目が釘付けになりました。
美しいサンゴとラブリーなカンザシヤドカリに幸せを感じた瞬間を、ふんわりとそのまま撮りました。
毎回、海の生き物との素敵な出会いを創ってくださる、エミナマリンの松浦さん、スタッフのみなさん、お世話になっている先輩方のおかげです。本当に感謝です。ありがとうございました!

優秀賞 『虹色模様』

撮影者:上田 美佐 様

審査員コメント:海藻から出る酸素の泡を切り取った作品でしょうか。特殊なライティングをしているのか、あるいは自然のいたずらなのか、まさに虹色の世界が想像を膨らませてくれる作品ですね。

一見ファンタジーの世界のようですが、泡の中に写り込んだ青空と太陽が、自然の中の一コマだということを思い出させてくれます。

あえて全体を暗めのトーンにまとめたことが、この作品のひとつのキモだったように感じました。

受賞者コメント:この度は選んで頂きありがとうございます。
上出さんからの光栄な賞で、ありがたき幸せです。
マクロオンリーの私のために素晴らしいこの場所に連れていってもらい、キラキラした世界に心躍りながら撮影したことを思い出します。
大好きなポイントになりました。
いつもお世話になっているfish a go go!の佐瀬さん、そして美味しいランチを作って下さるさちこさん、スタッフの皆様に心から感謝いたします。

優秀賞 『青のむこう』

撮影者:欠畑 敬江 様

審査員コメント:ミドリイシの群生を俯瞰で撮るとこういう写真になるのか、と素直に驚きました。

魚の卵を撮影するとき等も同じですが、群生をただの群生として撮らずに、自分なりに主役を決めてあげると、鑑賞者の視線が迷わずストーリー性も演出しやすいですね。この写真を見た瞬間に、中央上寄りの青いサンゴにスッと目が行きました。

画面の下半分が全体的に暗めに仕上げられていることで、作品に立体感が生まれているように感じます。ミドリイシの先端が夜空に輝く星のようで、儚く美しいですね。

受賞者コメント:TG-4も使いこなしていない私が、初めて参加した水中写真のフォトコンテストで入賞させていただけるなんて恐縮です。
これを機にもう少し真剣にカメラと向き合おうと思います。ありがとうございました。

優秀賞 『麗らかな日に』

撮影者:大塚 萌木 様

審査員コメント:イシガキカエルウオのとぼけたような表情と黄色がかったサンゴの色がマッチして、優しい雰囲気に満ち溢れた作品に仕上がっていますね。

被写体の目にしっかりピントが合っていて、さらに黒目が黒目として描写されているので、生き物としての強さも感じます。

ついつい手前に強く光を当ててしまいそうなシチュエーションですが、ストロボの位置を工夫して画面全体に光を回せていることも、この作品の柔らかい雰囲気づくりに一役買っているように思いました。

受賞者コメント:表情豊かで、かわいいイシガキカエルウオ。大好きな被写体での入賞、うれしく思います。ありがとうございました。

ビギナー部門

グランプリ 『洞窟の鏡』

撮影者:畠 浩二郎 様

審査員コメント:一般的な水中洞窟のイメージにとらわれず、作者自身の感性・視点で撮影された一枚だと感じました。

洞窟内から外の光を眺めながら、あるいは洞窟を出る直前に、頭上にもう一つの世界が広がっていることに気づいたのではないでしょうか。小さく広がる波紋のような模様が、そこにある世界がただの海の中でないことを、静かに主張しているように見えます。

このような作品では、洞窟の壁や天井は黒く落とす(落ちてしまう)ことが多いですが、岩肌のディテールまで描写していることで、作品の奥行きが深まっているように思います。

構図に無駄がなく、画面いっぱいに魅力が詰まった作品です。

受賞者コメント:水中とは思えない鏡の世界に引き込まれて撮りました。

審査員特別部門

グランプリ 『鬼退治』




撮影者:小畑 菜月 様

審査員コメント:こういう組み写真もあるのか、と素直に思いました。

「鬼退治」というコンセプトが明確で、ストーリーも想像しやすいです。その一方で、このカットは鬼退治の中のどの過程なのだろう?と、想像する余白もたっぷりあります。

人によって想像するストーリーは少しずつ違うのでしょうが、どう捉えたとしても、ダイビングの持つ冒険的な楽しさは万人に伝わるのではないでしょうか。

一枚一枚の写真を見てみると、画面全体を広く使えているだけでなく、人の動きや地形をうまく活用して、奥行きを強調できているように感じます。この奥行きが、鬼退治の世界に鑑賞者を誘うことに、一役買っているのかもしれません。

正直に言って、自分が元々想定していた組写真とは少し方向性の違うものでしたが、組写真の可能性を感じさせてくれる作品だと思いました。

受賞者コメント:この度は、栄えある賞に選んで頂き とても嬉しいです!ありがとうございます!
ダイビングが終わってから、特別部門があると聞き、これは何か出さなくては!と写真を見返し応募させていただきました。
宮古島といえば地形ポイントが多いですが、地形の写真は、正直、どう撮ったらいいか まだまだ勉強不足で持て余してしまっていて、ダイバーを入れて撮ることが多く、戦ってるポーズをしてくれた仲間の写真が撮れたので、それに合わせて一緒に潜った仲間が写っている写真を選びました。
ISOや絞り、SS、ストロボなどなど、設定がはちゃめちゃなので、これを機にお勉強したいと思います。
fish a go go!の佐瀬さん、さちこさん ありがとうございました♫

優秀賞 『おとぎの国』




撮影者:大塚 萌木 様

審査員コメント:水中にはこんな世界が広がっているのか、と思わせてくれる作品ですね。
多くの人にとって海の中は「青の世界」でしょうから、青のないカラフルな色の世界はまさにおとぎの国のように感じられるでしょう。
タイトルを含め、組写真の王道を行っている作品のように感じました。

さらに細部まで追い込んで、全体の雰囲気だけでなく、影の出方や生き物と自分の目線の高さまで統一感を持たせられると、より鑑賞者を引き込めるかもしれません。

受賞者コメント:このような賞に選んでいただきありがとうございます。
宮古島はマクロのイメージがあまりなかったのですが、小さな生き物たちの世界は様々な色であふれており、まるでおとぎ話に出てきそうな色鮮やかな世界が広がっていました。
組写真は難しく感じましたが、少しでも宮古島のマクロの魅力が伝われば幸いです。
とことん撮影に付き合ってくださったエミナマリンの松浦さん、みつきさんに感謝です。

優秀賞 『水中宮殿』



撮影者:Tsucci 様

審査員コメント:宮古島の水中写真コンテストで、地形の組写真が見られたことが嬉しかったです。
コンセプトも作品も、まさに宮古島らしいですね。
派手さはありませんが、丁寧に撮影・現像されているように感じました。

ダイバーの吐いた泡などの要素を省いて静かな世界感でまとめるか、あるいは人の気配を入れて動きを出すか、どちらかに振り切るとより洗練された作品になるかもしれません。

受賞者コメント:この度は、栄誉ある賞に選んで頂きありがとうございます。
審査員の上出さん、ガイドをして下さったFish a go go!の佐瀬さん夫妻に感謝します。
3枚の組写真は全て同じ日に撮ったのですが、天候に恵まれ秋の陽射しがキラキラして少し動いただけでも景色が変わりいつまでも眺めていたい光景でした。
宮古島らしい地形ポイントの写真が撮れた様な気がします。

優秀賞 『目撃』




撮影者:津川 弘行 様

審査員コメント:コンセプトがはっきりしていて、全体のトーンも統一されていて、組写真らしい組写真ですね。

決定的瞬間をとらえるにはその前後の観察が不可欠ですし、時間のかかる作業です。作者の方は、普段から生き物と真剣に向き合っているのだろうと思いました。

組写真としての構成はいいので、一枚一枚のライティングや構図、現像がさらに進化すれば、より洗練されたインパクトのある作品になるように感じました。

受賞者コメント:組写真というものがあるんだ!と、新しい写真の楽しみ方を初めて知ることができて嬉しかったです。選んでいただき、ありがとうございます。
ダイビングは「生き物を見つける」ことも楽しみの一つですが、もう一歩踏み込んで「生き物を観察する」ことが楽しいなぁ…とようやく気がついてきました。あくびをした瞬間、産卵している瞬間、キョロキョロしている表情など。観察しながら目撃した瞬間を切り取ってみました。決定的瞬間に満ち溢れている海は、潜れば潜るほどその面白さに気付かされます。

Instagram部門

グランプリ『スイミー』


撮影者:@seven_ink_ 様

審査員コメント:宮古島の魅力、沖縄の海の魅力がストレートに、嫌みなく伝わってくる動画ですね。
10秒程度という限られた時間の中で、情報を詰め込もうとせず、鑑賞者目線で作られた作品であるように感じました。

カメラワークや色の調整など、細部まで丁寧に作られているので、なんだか心地よくて、何度も見てしまいました。
写真も動画も引き算の発想が大事だということを教えてくれる作品です。

受賞者コメント:今年は初の動画部門にて受賞することができ大変嬉しく思います。
この動画はヤビジエリアへ遊びに行った際に見られた光景です。
凝った編集はせず、ありのままの光景を届けたいと思いシンプルな作品で勝負してみました!
素晴らしい景色をいつまでも見られるよう、自然への感謝と配慮を忘れずに海遊びを楽しんでいきたいと思います。この度はありがとうございました!

優秀賞『はじまりの日』

 

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撮影者:@a_mur823 様

審査員コメント:短い時間の動画にもかかわらず、明確なストーリーが伝わっています。
色々なアングル・シチュエーションで撮影したカットをテンポよく組み合わせているからでしょうか。その場で一緒にハラハラしながら、カメの旅立ちを観察しているような気持ちになりました。

扱いが難しい題材ではありますが、よく考えて作られた作品だと思います。

受賞者コメント:ウミガメが大海原へ出る始まりの日をショート動画にしました。
初めてフォトコンに参加させてもらったのですが、Instagramの新しい部門での入賞は大変光栄に思います。
タイトルの様に私にとってもカメラと海が更に好きになる”始まりの日”になりました。 これからも宮古島の海で撮影を楽しみたいと思います。 ありがとうございました。

優秀賞『cave』

撮影者:@mi____reiko 様

 

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審査員コメント:「宮古島の今」が詰まっている作品のように感じました。
スキンダイバー達が光に吸い込まれていく姿が、素直に美しいですね。

何気ない光景のようにも見えますが、撮影者とモデルの息がピタリと合ってこそ、撮影できた動画だと思います。縦構図も無駄がなく、今っぽくていいですね。

受賞者コメント:このたびはInstagram部門に選んでいただき、ありがとうございます。
宮古島で出会った大好きな友達と、大好きな宮古島の海の動画です。
私自身、とても好きな動画なので選んでいただきとても嬉しく思っています。素敵な賞をありがとうございました。

優秀賞『狙った獲物は逃がさない』

撮影者:@sayo_saiph9 様

 

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審査員コメント:いわゆる「映える」作品ではありませんが、見ていてほっこりしました。
狙って撮れる動画ではなさそうですが、かといって狙っていないと撮れないですよね。

ナイトダイビングで撮影されたとのことですし、撮影者の方は、生き物の生態を観察するのが好きなのかもしれません。
凝った編集ではありませんが、スローモーションの使い方も効果的だと思いました。

受賞者コメント:この度は受賞することができ、大変嬉しく思います。ありがとうございます。
今年はリール投稿ということで、普段あまり撮らない動画に挑戦しました。
宮古島では初めてのナイトダイビングで、捕食シーンに出会えました。肉眼では確認出来ない一瞬の出来事でしたが、編集で捕食の瞬間が分かるようにしてみました。
この一瞬を逃さない!という、魚の生命力に感動です。
お世話になっているLINKの拓也さん、いつもゆっくり撮影させていただき感謝しています。ありがとうございます。

優秀賞『Drowsy』

撮影者:@ngs_611 様


審査員コメント:何にでも意味と説明を求められる現代社会だからこそ、こんな動画が求められているのかもしれません。
何か起きそうで、何も起きない。何か意味がありそうで、別にない。それでいいんじゃない?
というような空気感を、この作品から感じました。

生き物を驚かせることなく、自然な様子を切り取っていることに好感を持てます。

受賞者コメント:前年までの宮古島フォトコンテストとは違い、動画部門での応募でしたが入賞できて大変嬉しく思います。